Category Archives: 国語の得意な子、不得意な子

国語を得意科目にする方法

 今回は前回のコラムでふれた抜け道についてお話しします。この抜け道は小学生の国語の苦手な子をなんと得意科目の一つにもっていく方法です。

 小学校六年生のお子さんを例にお話ししましょう。まずは小学校四年生の教科書に出てきた漢字がしっかり読めて書けるかを確認してください。ポイントは小学校四年生の教科書の漢字です。たぶん、国語の苦手なお子さんのほとんどが半分以上の漢字を読めても書くことができないでしょう。しかし、漢字は読めるだけではだめなのです。それでは前後の文脈から何となく読んでいるだけに過ぎません。書けるようになってはじめて、その漢字が語彙としてしっかり定着するようになります。つまり、漢字練習を通じて漢字語彙を増やしていくのです。小学校四年生の漢字で書けない漢字は繰り返し書いて覚えるようにしてください。四年生の内容が終わったら、次は五年生の漢字について同じようにしてください。利用するテキストは教科書準拠の漢字ドリルがいいでしょう。

 つぎに教科書の本文を国語のノートに写してください。そのさい、ノートはマス目の少し大きい原稿用紙なようなものがいいでしょう。字は下手でもかま
いません。それよりも教科書の通り、一字一字丁寧に書くようにご指導ください。ポイントはひらがなのところです。ひらがなのところを丁寧に書けるよう
なることが大切です。ところで、なぜ、このようなことをするか、おわかりでしょうか。じつは、国語の苦手な子は教科書を読んでも、ただ字を追っている
だけで、しっかり読んでいないのです。とくにひらがなのところはおろそかになりがちです。国語が苦手な子は読むことに精一杯で、文章の内容は右から左に抜けていってしまうのです。そのような子どもも教科書を写すことをお通して、本文をしっかり読んでいくようになります。つまり、読むときもこのよう一字一字しっかり読まなければいけないということが実感を伴って身につけるようになるのです。

 わたしの経験ではこの勉強法を続けることで、国語を苦手としていたほとんどの子がまず国語への抵抗感が薄れ、そのうちに得意科目の一つにかわっていきました。要した期間はだいたい3ヶ月から6ヶ月です。急がば回れと言いますが、勉強も同じなのです。

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国語の得意な子、不得意な子

 いつの時代にも国語の得意な子と不得意な子はいます。しかし、最近はその不得意の度合いが以前に比べ、かなり低下しているのではないかと感じています。つまり、昔の不得意の子の方がもっと国語ができたということです。

 では、どうしてこのようなことが起きてしまったのでしょうか。その原因について、今回は家庭環境から考えてみたいと思います。

 家庭環境から見た場合、家庭での読書量が減って活字離れが進んでいることが指摘できます。これは子どもだけに限ったことではありません。むしろ、保護者の方の読書量が減り、活字離れが進んでいることの方が直接的に子どもに影響を及ぼしているのではないかと思います。

 子どもは、読書が好きであれば国語も得意です。つまり読書を通して活字に慣れ親しんでいるため、文章を読むことはもちろん、漢字も自然と覚えていきます。

 このような子どもも読書を始めたきっかけがあります。そして、そのきっかけの多くが家庭においてもたらされるものなのです。保護者の方が読書好きであれば自然と子どもも活字に慣れ親しんでいきます。しかし、反対の場合ではどうでしょうか。たぶん、親が子どもにいくら読書をするように言っても、子どもは関心を示さないでしょう。つまり、子どもは親が楽しそうに、また、真剣に本を読んでいる大人の姿を見ることによってはじめて読書に関心を持つようになると言っても過言ではないのです。

 いま、読書は勉強の一部と考えている子どもが多くいます。ここで保護者の方にご自身の読書の習慣を振り返っていただきたいのです。お子さんの前で本を読んでいる姿を見せたことがありますか。ご両親が読書好きで本に囲まれた環境に育った子どもは自然と本を読むようになるでしょう。それとは反対に、まったく読書という習慣のない家庭で育った子どもはいくら読書をするように言われても、読書に何の興味も関心ももたないのは自然の理でしょう。

 子どもに読書は楽しむものということを教える場所は家庭こそがふさわしいのです。大人が読書を楽しんでいる姿を小さいころから見て育った子どもは、読書という行為に違和感をもたずに(勉強とは思わずに)、自然と親しんでいきます。言い換えれば、そのころから子どもは読む力を少しずつ身につけているのです。

 しかし、これはあくまでも理想論じゃないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。次回は国語が得意になる抜け道についてお話しします。

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