中学受験の国語1

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更新日 2008-11-27 | 作成日 2007-11-14

中学受験の国語

 一、中学受験に向かう前に


 中学受験を目指すお子さんは遅くとも五年生ぐらいから受験勉強をはじめるかと思います。塾の講師として受け持ったときも、ほとんどが五年生からでした。そこで、わたしがよく感じていたことは、保護者の皆さんがお子さんの学力に関係なく、最初からレベルの高い受験勉強を求めがちであるということでした。たとえば、小学校四年生の漢字があやふやな五年生の子にいくら中学受験のための漢字練習問題をやらせても効果がないばかりか、出来ないというストレスのために苦手意識だけが残ります。


 受験勉強はそれまでの勉強の積み重ねの上にあることを忘れないでください。そこで、まず、お子さんが学校の勉強をほぼ100%こなせているかを見てください。日本の教育には、「テストは八十点以上なら良し」とする悪しき風潮があります。しかし、考えてみてください。入学試験ならともかく、公立学校のテストは教科書の勉強の理解度をはかるものです。ですから、たとえば、あるテストが八十点なら、残りの二十点は理解していないということになります。この出来なかった二十点をそのままにして先に進み、同じことを繰り返したならば、その負の学力(出来なかった分)はテストのたびに増える一方です。学校のテストは百点が当然という意識を持ってください。そして、出来なかった分はすぐにフォローしてあげてください。


 つぎに、学校の勉強がほぼ100%こなせると判断できたならば、その子にあったレベルの勉強から受験勉強をはじめてください。そのためにはその子の学力を的確に判断する必要があります。公立学校の成績はその学校のある地域によってどうしても違いが生じてしまいます。いまは進学塾で小学校低学年から公開テストが行われいますので、将来、中学受験をお考えの保護者の方は、早い時期からそのようなテストを定期的に利用して、その時々のお子さんの学力を把握してください。(だからといって、低学年から塾に通わせる必要はありません。受験を目指すには、まず学校の勉強を完璧にすることが大切であることは先の述べましたが、これはご家庭で十分に可能です。四年生ぐらいまでご家庭で保護者の方が勉強を見てあげてください。塾や家庭教師はその後で十分です。)


 小学校四年生までのお子さんは学校の勉強を完璧にすることを心がけてください。それができれば、お子さんに無理な負担をかけずに中学受験を乗り越えることが可能です。私立中学は合格したものの、入学後は無気力になってしまったお子さんの例は枚挙に遑がありません。そのようなことにならないように学校の勉強で基礎作りをしっかりした上で中学受験に向かうことをお勧めします。

二、受験国語の漢字について

 最近、中学・高校入試で漢字の書き取り問題が増加する傾向があるようです。これはこのところ問題とされている国語力の低下に関連しているかと思います。そもそも漢字の読み書きができないことが国語力の根本原因の一つであることは確かなことです。

 漢字は意味を表す表意文字ですので、その情報量(訓、音、字義)は多く、使い方が難しいので、それを理解して使いこなすようになるには時間がかかります。そこで、中学受験に必要とされる漢字に限り(実際は高校入試でも十分使えますが)、本サイトにジャンル別の漢字ドリルをアップしています。内容は同訓異義語・反対語・熟語などさまざまですが、とくに同訓異義語をまず勉強してください。同訓異義語は一つ一つの漢字の意味を正確に理解しないと使いこなせません。しかし、これが出来るようになると、読解力アップにつながります。

 読解とはただ文字を読むだけではありません。読んだ内容を頭にイメージしながら読んで、はじめて内容を理解します。そのイメージを作るためには漢字一つ一つを出来るだけ正確に理解する必要があります。そして、このことは入学試験に限らず、どのような文章でも、それを読んで理解する上では必要不可欠なことなのです。

 「混」(「混ぜる」「混じる」)と「交」(「交ぜる」「交じる」「交わる」の使い分けの原則を例にしてみましょう。

 「混」の字義は二つ以上のものが一つになって、もとの形を残さない場合に用います。「絵の具を混ぜる」「アメリカ人の血が混じる」などがその例です。

 「交」の字義は二つ以上のものが一つになっても、もとの形を残す場合に用います。「漢字にひらがなを交えて書く」「友だちと交わる」などがその例です。

 文章を読む際に、このような漢字の使い分けから、最初は意識的に、次第に意識しなくとも、内容についてより具体的なイメージをもつことが出来るようになります。また、それに伴って言葉についても注意力も身につきます。そうなれば、読解力も自然とアップするでしょう。

 中学受験で必要とする同訓異義語はそう多くはありませんが、どれもが必須のものです。国語辞典を利用して意味を確認しながら、少しずつ勉強してください。


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