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個別指導塾を考える場合

 ここ数年増えているのが「個別指導型の塾」です。集団授業と違い個別で勉強をみてもらえる形式ですので、人気になるのも分かりますが、まずその現状を知っておかないと、無駄に費用を費やすことになってしまいます。

 個別授業といえば生徒1人に対して担当講師がつく完全一対一型が理想ですが、これですと、講師の人件費や教室の維持費を考えた場合かなり高額になってしまいます。そのため多くの個別指導塾が講師1人対生徒2人 講師1対生徒3人などの、グループ個別指導を中心にしています。

 1人の講師に生徒が2人いる場合、2人ともある程度自主学習能力がついていて、問題を自分で解けている場合は効率もよくて良いのですが、基礎学力がついてない生徒や、落ち着きのない生徒の場合、実際の授業時間の半分くらいは無駄にしてしまうことになりがちです。
 また、塾側が、効率重視で生徒を講師に配分している場合、受験生と補習の小学生を一緒に授業することになることもあり、講師の方が受験生にかかりきりで、小学生の方はほったらかしになることもよくあります。
 

 また、個別指導型ですと、どうしても講師の人数が必要になります。これを専任や社会人の講師だけで揃えるのは、よほど少人数の塾でないと不可能です。生徒が20人以上いる個別指導塾やフランチャイズ型の個別指導塾は講師の90%以上が学生講師だと思って間違いないでしょう。
 

 大手フランチャイズの個別指導型の塾の講師の時間給の相場はだいたい時給1000円から1500円です。1コマ80分から90分として、一人の講師が、授業で2000円稼げればいい方です。学生さんの場合あまり早い時間からアルバイトに入れないため、1日に2コマ授業を入れるのが精一杯になるでしょう。これですと、飲食店の深夜のアルバイトの方が稼げてしまうので、教員志望などの目的意識の強い学生さん以外には、あまりいいアルバイトには思えないでしょう。また、研修や授業の準備、征途の質問に答えるような授業の延長は無給で行われることが多いため、実際は時給800円くらいになってしまう話もよく聞きます。
 最近は好景気の影響でアルバイトの求人も多いため、短期で他のアルバイトに移る講師も多くなっています。必然的に、短期間の間に担当講師が代わってしまうことになりがちです。
 
 完全担任制を宣伝にしている塾も多いですが、休んだときの振替授業や夏期講習などの講習期間もずっと同じ講師が担当することも難しいでしょう。
 
 経験上、一人の生徒とコミュニケーションがしっかり取れて、その生徒に対する教え方が分かって来るまで、経験豊富な講師でも1ヶ月くらい、慣れてない場合は3ヶ月くらいかかります。また、定期テストをやってみてはじめて、その生徒がどんなところでミスをしやすいか分かるのもです。
 短期間で講師が代わったり、定期テスト対策で別の講師に授業が振りかえられてしまうような個別指導塾では、あまり効果が上がらないのが現実です。
 

 個別指導塾を考えられている方は、同じ先生がお子さんをずっと担当してくれる塾なのかを確認してください。(休んだときの振替授業、長期休暇中のことも確認した方がよいでしょう。)塾側の答えが曖昧でしたら、その塾は止めた方が良いと思います。

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社員とアルバイトの割合は?

 今回はきちんと一人一人の生徒をケアしてくれる塾の見分け方を考えてみたいと思います。
 
 だいたい1人の人間が子供の名前、性格などを覚えられるのは30人くらいが限界のように思えます。30人を超えると一人、一人のケアが大変になると思います。現在多くの塾が、30人以上の生徒さんを実質一人の塾室長が管理していることがあります。
 これからお子さんを塾に通わせようと思ったら、その塾の社員、講師がどのような勤務状態かをよく確認してください。
 

 例えば、教室に常駐している正社員が1人で後は非常勤のアルバイトばかりという塾で、生徒数が30人以上いたら要注意です。塾室長の社員が、事務から生徒の管理まで全てやることになり、これはかなりハードワークで、一人一人のケアがなかなか行き届かなくなります。
 講師が何人かは正社員か、常勤に近い形で仕事をしていれば、それぞれの生徒に声をかけたり、保護者面談を担当したりということも可能ですが、そうでない塾は、正社員を雇う余裕のない経営状態なのだということを認識してください。
  個別指導塾の場合も、生徒20人から30人くらいに1人は正社員が必要です。生徒が増えても、塾長が一人で電話応対、事務作業、保護者の面談等を行い、さらに授業も受け持っている場合は、保護者の側から熱心に塾にアプローチしない限り、お子さんに対してケアが少なくなる可能性があります。

 また、年度途中で講師の入れ替えが激しい塾も要注意です。学生アルバイトでも待遇が良ければ一年くらいはしっかり続けますが、途中で辞めるということは、アルバイトの雇用条件が良くない可能性があります。講師が熱心にやる気がない塾では、お子さんの成績アップも望めません。
 3年以上続けている講師が何人いるかを、入塾前に確認してみると良いでしょう。その塾に長く通っているお子さんがいれば、聞いてみると良いかもしれません。

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塾で過ごす時間

 学習塾を選ぶ際には、お子さんがどのくらい塾で過ごさなければいけないかを確認する必要があります。
 週に1、2回のレギュラーの授業の他に、週末にテストを受けなければいけなかったり、授業後に補習授業があるなど、最初に考えていたより塾にいる時間が多くなることもあります。
 また、夏休みや冬休みなど、長期休暇は講習授業で、午前9時くらいから午後10時くらいまで塾で過ごすようなケースもあります。
 

 塾にいる時間が長い方が勉強する時間が出来ていいように思われる親御さんも多いかもしれませんが、小中学生が授業に集中出来るのはせいぜい1時間から2時間くらいです。勉強熱心なお子さんや受験生でも3時間から4時間が限界だと思います。
 さらに、毎日塾で受け身の授業ばかりしていると、自分で予習、復習する時間が取れなくて、成績が上がらなくなってきます。塾での学習を家庭でしっかりやり直す時間を作らなければ、塾に行く効果は半減してしまうでしょう。
 
 小学生でしたら、遅くても午後8時前に、中学生でしたら午後9時くらいには塾の授業が終わって、帰宅する生活が理想です。
 それより遅い時間に帰宅しなければならない塾に通うと、お子さんの生活ペースが夜型になってしまうことになりますので、出来るだけ避けましょう。
 小学生でもお弁当持ちで通わなければならない受験塾もあります。しかし、家族で夕食を一緒に食べながら、ニュースなどの時事問題の話をすることも、受験に役に立つことになります。夕食の準備の手伝いをすることで、農業や環境問題について、基礎知識を身につけることも出来ます。
 基本的な日常生活を犠牲にしてまで、受験をしなければならないのか、もう一度よく考える必要があると思います。
 中学受験塾でも、拘束時間が短くても、合格実績をしっかり出している塾もありますので、よく調べてみるといいと思います。
 
 また、夏期講習や冬期講習もなども、朝から晩まで授業を入れてお子さんを拘束してしまうのが,良い塾だとは思えません。講習は午前中または午後のみで、その日の復習、宿題を毎日家庭で消化出来るようなスケジュールになっている所を選んで下さい。
 
 さらに、塾に自習室があって、遅くまで残って勉強しているケースもありますが、自習室に常時指導する講師がいない場合は、友達同士でおしゃべりをしてしまって、あまり効率よく勉強を進めてないことがあります。
 塾に自習室がある場合は、生徒達がどのような感じで勉強しているのか一度覗いて見るといいでしょう。
 また、時間を決めずに残って勉強しても集中しないことが多いので、自習で残らせる時間は何時までと決めて、その時間までに家に帰るように指導しましょう。

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レベル、目的を考える

 学習塾や予備校は行かないに超したことはないですが、受験準備や学校の勉強にどうしてもついていけない場合は必要になることもあります。
 ただ、最近「塾の単なるお客さん」になって、上手く活用出来ないでいる例が増えていると思います。
 
 まず、塾に入る前に、その塾がどういう目標を持っているかを調べてみて下さい。例えば、生徒数を増やすことが営業目標の塾もあります。実際に大手の塾や個別指導塾は、生徒数を集めないとその教室の経営を維持出来ない所もあります。しかし、生徒数が増えた時に、講師の質は落ちないのか、教室の大きさは大丈夫なのか、きちんと自分のお子さんをきめ細かく面倒を見てくれるかを見極める必要があります。
 また、とにかく難関校に合格させて合格実績を増やすことを目標にしている塾もあります。そういう塾は難関校の合格者数を目立つ所に貼って、生徒数を増やそうとしているでしょう。しかし、お子さんが難関校志望ならいいのですが、難関高を志望しないような生徒さんでも、いい講師がしっかりと授業をして、難関校の受験者と同じように面倒を見てくれるかどうかを確認しなければなりません。
 また、基礎レベルからやり直したり、定期テスト対策を粘り強くやってくれるような塾というのは、あまり合格実績は関係ないと思います。塾の合格実績に惑わされないようにしてください。

 結局、これから通う塾とお子さんの目的、実力がマッチしていなければ、塾をしっかり利用出来ないと思います。例えば、スポーツで基礎レベルから始めたいのに、選手を養成するような教室やクラスに入ることはないですよね?基礎をやるクラスがあって、講師も基礎を教えることが出来る人でないといけません。塾選びも同じだと思います。

 また、スポーツの場合は、プロのインストラクターが教えてくれると思いますが、学習塾の場合は経験1年未満の学生や新社会人の講師が大勢いるのが現状です。例えば逆上がりが出来ないので練習したい・・・というなら、近所の学生さんに頼んでもいいと思いますが、本格的な体操競技をやってみたいと思うなら、専門のインストラクターがいる教室を選ぶでしょう。塾や家庭教師を選ぶ時も、そういう視点で考えれば、自ずとどういう所を選べばいいのか見えてくると思います。
 
 塾に行く前に、お子さんがどういうレベルを目指すべきなのかを、最初に考えることが大切です。

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塾選びについて

 都会では多くの子どもたちが進学塾や学習塾に通っています。
 ゆとり教育の影響からか、塾に通わなければ学校の授業についていけない、学力が伸びない、受験に成功しない・・・などと考えている親御さんが多いように思われます。
 しかし、普段学校に通ってから、放課後遅くまで塾通いをすることで、疲れきっている子供たちが増えていますし、精神的に疲れきってしまって、あまり学力が伸びていないという例もたくさん見られます。
 
 また、学習塾というのは特別な資格がなくても経営出来ますし、学習塾の教師は教員免許もいりませんし、多くが現役の学生のアルバイト頼りになっているのが現実です。そのため塾や教師によって、質やレベルも様々ですし、気をつけないと大金を支払っているだけで、ほとんど効果がなかったということになりかねません。
 少子化の影響で、どこも生徒集めに必死で、生徒集めをすることが目的になってしまっている塾が多くあるのが現実です。

 もちろん、長く子供たちを指導しているベテラン教師が経営しているような、熱心で面倒見のいい塾も多く存在しています。親御さんがしっかりと「良い塾」を見極めていく必要があると思います。

 このコラムでは、塾の選び方や利用法などを書いていきますので、是非参考にしていただきたいと思います。

 また、成績のいいお子さんの全てが塾通いをしているわけではありません。本当に学力があれば、自力で参考書や問題集をやって成績を伸ばすことが出来るのです。塾に通うことを考える前に、自主学習力をつけられるように、お子さんを指導してあげて欲しいと思います。

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塾ににかかる費用

 前回は、中学と高校でかかる費用の傾向についてでした。今回も、引き続き傾向把握ですが、テーマは、やはり、いくらかかるのか気になる塾費用です。今回もまた、文部科学省から出されている「子どもの学習費調査」を参考にしてみました。

 塾費用は、実は幼稚園児の段階からすでに発生しています。公立幼稚園児であれば数千円。私立園児であればすでに1万を超えています。小学校については、公立生と私立生別のデータがないのですが、1年生の約2万円から、学年を重ねるごとに段階的に増えてきて、4年生で約6万円、5年生で約9万円、6年生では10万円を超えています。中学生では、公立生の場合、中1で約11万、中2で約16万、そして受験を控えた中3になると約25万円となっています。私立生の場合は、この中3になっての急激な上昇はないようです。そして高校生になると、公立では高1、高2では約5万円ずつですが、高3になると約10万円になります。私立の場合は、高1では約5万円で公立と差は余りないのですが、高2で約10万円、高3で約20万円と倍々に増えています。

 しかし、塾費用とは千差万別で、全ての人が同じようにこの金額を払っているわけではありません。そこで、各金額ごとに払っている人がどれくらいいるのかみてみます。小学生の場合、塾費用が1〜5万、5〜10万、10〜20万がそれぞれ約10%になります。60%の小学生で塾費用が0円、つまり、塾には行っていないと言うことのようですので、塾に行っている場合のほとんどが、この金額帯に含まれることになります。10万円を超えない範囲にしている人もいれば、それをこえる金額を塾に支払っている人もいるわけです。ちなみに40万円以上支払っている人もいるようです。
公立中学生の場合は、10〜20万が一番多くて約17%です。次に20〜30万が約15%。30〜40万、40万以上がそれらに続きます。10〜20万の割合は40万以上よりも少なく、全体的に高額の傾向にあります。私立中学生の場合も10〜20万が一番多くて約14%です。しかし、公立生の場合のように、高額帯に片寄っていると言うことはないようです。ちなみに、塾費用0円の割合は、公立生で約25%、私立生で約45%です。

 さらに、高校生になるとどうなるのでしょうか。まず初めに、塾費用0円が、公立では約65%、私立では約55%になっています。では、それぞれ、幾らぐらい払っている人の割合が一番多いのでしょうか。公立高校生の場合、10〜20万の割合が一番高くなっていて7〜8%です。その他の金額帯では大体4〜 6%になっています。一方、私立高校生の場合は、40万以上が一番多く、10%前後です。この点を除けば、ほかの価格帯での傾向は公立とあまり変わらないようです。

 前回と今回で、学校にかかる費用と、それ以外では一番気になると思われる塾費用の傾向について見てみました。かなり、大まかな傾向把握だったので、不十分な点は、まだまだあります。その点については、今後、機会があるごとにテーマにしてみたいと思います。というこで、一旦、傾向把握は終了にして、次回は対策に移りたいと思います。それぞれのお子さんで、志望は違いますので、傾向を頭に入れておきながらも、より具体的に情報を集めて整理しておく必要があります。その辺りのことについてが次回のテーマです。

(また、こぼれ話し)
中学生の場合、塾費用が、公立生の方が私立生よりも高額と説明しましたが、「じゃ、学校にお金がかかっても、その分、塾にお金がかからないのなら、私立でも。。。」なんて、考えられない情報が実はあります。「学校外活動費」というデータがあります。これは塾費用のほか、家庭教師、家庭内学習費、体験・地域活動、芸術文化活動、スポーツ・レクリエーション活動を含みます。この学校外活動費で見ると、やはり、私立の方が、公立よりも若干高額になります。学校が強制して払わせているわけではないものですが、通っている以上、おつき合いみたいなものが発生してしまうのでしょうか?子供も影響されて「やる!」と言い出したら、「お金がかかるからダメ」とは言えないですから。。。

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