目的を持って塾選びをする
最近、小学生の通塾が増えているように思います。
中学受験をする場合は塾通いが必須になってきます。受験以外でも学校の成績を上げたい、新テストが導入される大学受験を見据えてしっかりした学力をつけるなど、塾に通う動機はいろいろあると思います。
ただ、中高生と違い、小学生の場合は定期テストもなく、受験目的でなければ、なんとなく塾に通っているだけで、成果が見えにくくなりがちです。学校のテストの点数や成績だけでは、客観的な学力がはかりづらいこともあります。
また小学生の場合、家庭での学習習慣が身についていることが大切になります。そうでないと、塾に行っても宿題をしなかったり復習をしなかったりして、あまり学力が上がってこなくなります。
まずは、塾に行く前に、何のために塾に通うのかをもう1度よく考えてみて下さい。
通塾を決めた場合は以下の点について注意して塾を選びましょう。
1. 大手集団塾
受験目的以外で小学生対象の集団塾は少ないと思います。
中学受験をする場合は、集団塾でもしっかり予習、復習が出来る家庭学習の習慣をつけてから通うことが必要となります。
学校の授業がでは物足りず、高校、大学受験で上位校に行くことを目的にしている場合は、中学受験レベルの授業をやっている集団塾に通ってみてもいいでしょう。しかし、このレベルのお子さんで自主学習がしっかり出来るのであれば、通信講座という選択肢も考えてみてください。
2. 少人数、個別指導の個人塾
学校の勉強が分からなくなっているなど、補習目的でしたら、面倒見の良い個人塾を選ぶ方が良いと思います。出来るだけベテランの講師で、分から
なくなった所から、しっかりやり直してくれる所を選んで下さい。(5年生でも2年生からやり直す必要があることも。)人数も一クラス4名以下くらい
の所が良いと思います。
個人塾は、塾によって特徴があります。いろいろ見学して、お子さんに合うかどうかもしっかり見極めるようにしましょう。
3. 大手の個別指導塾など
大手やフランチャイズの個別指導塾は、講師は大半がアルバイトの学生講師になります。小学生の指導は、学生講師には難しい部分が多く、また、現在の成績を上げるのが目的になりますので、本当に分からない所から戻ってやり直すという思い切ったことが出来ないことが多いです。
授業時間が1時間半などと決まっている所も多く、小学生の場合集中が続かないことも。また、週に1回、2回の授業では、宿題の管理を家庭でしっかりやっていないと、
宿題をさぼったままで、毎週なんとなく過ごしてしまうことになりがちです。
よほど評判のいい講師にみてもらえるか、すでに家庭学習の習慣がついていて、分からない所だけ聞ければいいというお子さん以外は避けた方が良いでしょう。
4. 英語、プログラミング、理科実験などの特化型の塾
小学生向けの英語塾は昔から多くあります。英会話中心のところが多いですが、最近は筆記や英検の合格に力を入れているところも多くあります。
また、プログラミング、理科の実験、作文など、今後のプログラミングの必修化や大学入試改革を意識した特化型の塾も増えています。
塾で得意な分野や興味のある分野を小学生のうちから伸ばしていくことも、学力向上につながります。
しかし、特化型の塾はピアノなどの楽器の練習と同じです。長く続けないとあまり効果はありません。
体験入学をして、お子さんが続けられそうかどうかしっかり確認してから入塾するようにしましょう。
小学生向けプログラミング教室
パズル・ロボット・プログラミング、全部できるのは、自考力キッズ
5.ネット授業の塾も選択肢に入れる
最近はインターネットで大手の学習塾と同じような授業を受けることも出来るようになっています。
近所にあまりいい塾がない、費用を抑えたい場合は検討してみることをおすすめします。
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学習のやり方を見直してから塾通いをする
小学生で学校の勉強が分からない場合、その前の学年でつまづいているか、勉強のやり方が分かってないことがほとんどです。
塾に行く前に、お子さんとしっかり話して、何が原因かを考えてみてあげてください。毎日学校で何を勉強して、どのくらい家で勉強しているかを把握してからでなければ、塾を選ぶことも出来ません。
また、学校の授業内容に不安があれば、教材を購入したり、通信教育を受講して家で勉強することも可能です。塾に行けばなんとかなるという考えだけでは、お子さんの学力はつかないということを覚えておいてください。
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