勉強時間より学習の中身が大切|小学生高学年の学習効率の上げ方

 勉強時間が長くても成績が上がらない理由

 学習時間は長ければいいというものではありません。座って教科書とノートを開いていても、中身のない勉強をしていては時間の無駄になってしまいます。長時間勉強しているのに成績が上がらないというケースはよくあることです。

 家庭学習の目安時間は「学年×15分」といわれています。高学年であれば1日1時間〜1時間30分程度が一つの目安です。成績のよいお子さんを見ていると、その時間を上手に使って短時間で効率よく勉強しているケースがほとんどです。勉強時間の長さよりも、その時間をどれだけ中身の濃いものにできるかが成績の差につながります。

学習の優先順位を決める

 優先順位をつけずに勉強していると、計画していたことをやりきれなかったり、一つのことに時間をかけすぎて他の学習ができなくなってしまいます。

 短い時間で多くのことをこなしているお子さんは、「どこを先にやるか」を自分で決める力が身についています。たとえば、簡単な問題で調子をつけてから難しい問題に取り組む、暗記は勉強の合間の時間を使うなど、自分なりの勉強のパターンを持っています。

 なかなか勉強に取りかかれないお子さんには、まず一緒に「今日はどこから始めるか」を決める練習をしてあげてください。取りかかりさえすれば、自然と集中できるようになることも多いものです。

一度に全部やろうとしない

 テストで60〜70点を目指しているのに応用問題に時間をかけていると、基本問題で点が取れなくなってしまいます。反対に90点以上を狙っているのに、基本的な計算に時間をかけすぎるのも問題です。

 テスト範囲が出たときは、全部を完璧にやろうとするのではなく、「どこを勉強すれば点数が上がるか」を考えることが大切です。算数であれば、解答を見ても理解できない問題はテスト前に無理にやらない方がよい場合もあります。

 学校の宿題や課題が多いときは、「とりあえずこなせばよい部分」と「しっかり復習して理解すべき部分」に分けて、力の入れ方を工夫するようにしましょう。

毎日続けることとじっくりやることを分ける

 計算・漢字の練習は毎日一定量をこなし、理科や社会の暗記は1日でまとめて覚えて直前にもう一度確認する、という方法が効率的な場合があります。

 毎日コツコツやることは10〜20分程度で終わらせ、読解問題や算数の問題練習など時間をかけたいものはじっくりとまとめてやるスケジュールをお子さんと一緒に考えてみましょう。1日に全教科やろうとするとかえって効率が落ちることがあります。

タイマーを使って集中する時間をつくる

 高学年になると、学習中についスマホやタブレットが気になってしまうお子さんも増えてきます。勉強中のスマホ操作は集中の妨げになるため、勉強する時間帯はできるだけ手の届かない場所に置くようにしましょう。

 集中力を保つ方法として、タイマーを使うのも効果的です。「20分勉強して5分休む」というように時間を区切ることで、だらだらと長時間やるよりも頭に入りやすくなります。タイマーを使った集中の仕方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

集中力を高める家庭学習の工夫|小学生が短い時間で力をつける方法
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できることを一つずつ増やしていく

 まず「覚えること」「少し考えればわかること」を中心に勉強してください。計算を速くするなど、練習すればできるようになることに力を入れるのも大切です。

 できないことに時間をかけても、なかなか伸びません。できることが増えてくると、少しずつ応用にも対応できるようになります。焦らず、今の自分にできることを着実に積み上げていくことが、学習効率を上げる一番の近道です。

まとめ

 学習効率を上げるためには、勉強時間の長さよりも中身を大切にすることが重要です。優先順位を決め、今の目標に合った学習に力を集中させ、毎日続けることとじっくりやることを分けて取り組んでみてください。タイマーを使って集中する時間をつくる習慣も、ぜひ試してみてください。小学生のうちにこうした学習の進め方を身につけておくと、中学・高校での勉強にも大きく役立ちます。

参考になる本

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