算数、数学は繰り返し勉強しなければ身に付かない教科なので、毎日の家庭学習がとても大切になります。つまづいてそのままにしておくと、苦手科目になってしまいます。
毎日少しずつでも学習出来るようなプランをたてましょう。
1.計算練習と文章題や図形問題は別に考える
計算練習は、スポーツでいうとウォーミングアップのようなものです。毎日10分でもいいので、必ず時間を計算練習の時間を作りましょう。
小学生で基礎計算が苦手な場合は、正答率が90%くらいになるまで、繰り返し同じ分野をやることが大切です。学校や市販の計算ドリルを利用して、出来る所から順番にやって行くようにしてください。
また、中学生になると、計算がほとんどない単元があります。そのため、計算力が落ちてしまうというケースが多く見られます。学校で図形の分野をやっている場合でも、市販の計算問題集などを購入して、毎日やるように計画をたててください。
2.教科書、テキストの例題を理解してから類題をやる
文章題や図形の問題は、教科書の例題に解法が書いてあります。まずはそのやり方をしっかり理解する勉強をさせてください。出来るだけ授業で集中して理解するようにし、分からない所は学校の先生に聞くように指導しましょう。苦手意識の強いお子さんは、自分で理解しようとする努力をしないから、更に苦手になるという悪循環を起こすようです。大概は授業で集中して理解するように指導すれば、標準的なレベルの問題は出来るようになります。
それでどうしても分からない場合は、親御さんが手伝う、塾や家庭教師に頼る
などの選択をしましょう。
例題を理解した上で、同じように類題や練習問題を解いていくという繰り返しが出来るようにする以外、算数や数学の力をつける方法はありません。
算数・数学が得意になる本 (講談社現代新書) | |
芳沢 光雄
講談社 2006-05-19 |