5年生の秋は、算数で分数のたし算とひき算を習う時期です。4年生までは分母が同じ分数の計算でしたが、5年生では分母が違う分数を計算するために、通分を使うようになります。通分のやり方は授業で習ったはずなのに、宿題やテストで計算を間違えてばかりいる。このような悩みを持つ親御さんも多いのではないでしょうか。この記事では、5年生の分数のたし算・ひき算でお子さんがつまずく原因と、家庭での練習の進め方を紹介します。
分数のたし算・ひき算でつまずく原因
分母が違うとそのままたせない理由が分かっていない
分数のたし算で、分母どうしと分子どうしをそれぞれたしてしまうお子さんがいます。このようなお子さんは、通分の手順を覚える前に、分母が違う分数はなぜそのままたせないのかが分かっていません。2分の1と3分の1では、もとになる1つ分の大きさが違うため、同じ大きさにそろえないとたし算ができません。この考え方があいまいなまま計算の手順だけを覚えると、少し形が変わった問題で手が止まってしまいます。
倍数と約数が身についていない
通分では、二つの分母の公倍数を見つける必要があります。また、計算の答えを約分するときには、分母と分子の公約数を見つける必要があります。多くの教科書では、分数のたし算・ひき算の少し前に、倍数と約数の単元を学習します。倍数と約数がすぐに見つけられないお子さんは、通分や約分に時間がかかり、途中で計算を間違えやすくなります。倍数や約数の土台になっているのは九九です。九九があいまいなお子さんは、ここでつまずきが目立つようになります。
通分や約分の途中で間違える
通分のときに分母だけに数をかけて、分子にかけ忘れる間違いもよく見られます。また、答えを約分しないまま終わらせてしまう、帯分数のひき算で整数部分から1を分数に直すところで間違えるなど、計算の途中で間違えることも少なくありません。分数のたし算・ひき算は手順が多いため、一つの手順があいまいなだけで答えが合わなくなります。
家庭での練習の進め方
間違えた問題からつまずいている手順を見つける
まずは、お子さんの宿題やテストで間違えた問題を一緒に見てみましょう。分母どうしをたしているのか、公倍数を見つけられていないのか、通分や約分の途中で間違えているのかによって、練習することが変わります。お子さん自身に、どの手順で間違えたかを説明させると、お子さんも自分の苦手なところに気づくことができます。
分数の大きさを図で確かめる
分母どうしをたしてしまうお子さんは、計算の練習を増やすよりも、分数の大きさを図で確かめることから始めましょう。紙に同じ長さのテープを2本かき、一方を2等分、もう一方を3等分すると、2分の1と3分の1では1つ分の大きさが違うことが目で見て分かります。同じ大きさにそろえるには6等分すればよいことに、お子さんが自分で気づけると、通分の意味が理解できます。
倍数と約数を復習してから通分の練習をする
公倍数や公約数を見つけるのに時間がかかるお子さんは、通分の練習の前に、倍数と約数の単元を復習しておく必要があります。二つの数の最小公倍数を答える問題をすぐに答えられるようになると、通分の計算もずっと速くなります。九九があいまいな場合は、九九の復習もあわせて行いましょう。
通分と約分だけを先に練習する
分数のたし算・ひき算の問題をいきなり解くのではなく、通分だけ、約分だけを練習する時間を作るのも効果的です。手順を一つずつ確実にできるようにしてから、たし算・ひき算の問題に取り組むと、どこで間違えたのかも分かりやすくなります。練習は1日10分程度で構いません。毎日少しずつ続けて、手順を自然にできるようにしていきましょう。
5年生の分数の練習プリントはこちら
分数のたし算・ひき算は、6年生で学ぶ分数のかけ算・わり算や、中学校の数学の計算にもつながる単元です。6年生の分数の計算については、こちらの記事で紹介しています。
小6算数 分数の四則計算の勉強法|小数が混ざる問題でつまずかないための進め方
どの単元でつまずいているのかを家庭で見つけるのが難しい場合は、タブレットの教材を使う方法もあります。RISU算数は、お子さんの解き方からつまずいているところを見つけ、前の単元に戻って復習できるように作られています。
どんどん算数が好きになるタブレット教材【RISU算数】まとめ
5年生の分数のたし算・ひき算でつまずく原因は、分母が違う分数をそのままたせない理由が分かっていないこと、倍数と約数が身についていないこと、通分や約分の途中の手順があいまいなことなどです。まずは間違えた問題から、お子さんがどの手順でつまずいているかを確かめましょう。そのうえで、分数の大きさを図で確かめたり、倍数と約数を復習したりしてから、通分と約分の練習に進むと、分数のたし算・ひき算を確実に解けるようになります。
今習っている単元の宿題が返ってきたら、お子さんと一緒に間違えた問題を開いて、どの手順で間違えたのかを確かめてみてください。
