学校の高学年になると、学習内容が難しくなり、勉強する量も増えてきます。やみくもに勉強していても成績は上がりません。効率よく学習を進めるためには、計画を立てることが大切です。
しかし、細かすぎる計画を立てると実行できなくなり、三日坊主で終わってしまったり、やる気をなくしてしまうこともあります。高学年のお子さんが無理なく続けられる学習計画の立て方について、具体的にご紹介します。
学習計画を立てる前に知っておきたいこと
なぜ計画を立てることが大切なのか
計画を立てずに勉強すると、得意な教科ばかりやってしまったり、苦手な単元を後回しにしてしまったりしがちです。計画を立てることで、全ての教科をバランスよく学習でき、苦手な部分にもしっかり取り組めるようになります。
また、計画を立てて実行する習慣は、中学生になってからも役立つ大切な力です。高学年のうちから少しずつ身につけていきましょう。
高学年に合った計画の立て方
低学年のお子さんは親御さんが一緒に計画を立てる必要がありますが、高学年になったらお子さん自身が考えて計画を立てられるように見守ることが大切です。最初は親御さんがアドバイスをしながら、徐々にお子さんが自分で調整できるようにしていきましょう。
具体的な学習計画の立て方
1. やることを書き出す
まず、1週間でやる必要があることを全て書き出してみましょう。教科ごとに分けて整理すると分かりやすくなります。
算数の例
- 毎日:計算ドリル1ページ
- 週3回:復習用の問題集2ページ
- 週1回:タブレット学習の課題
国語の例
- 毎日:漢字ドリル1ページ、音読5分
- 週2回:読解問題2ページ
その他
- 学校の宿題(毎日30分程度)
- 通信教育の課題(週2回)
- 習い事の予習や練習
学校の宿題は毎日どのくらいの時間がかかるか、実際に測ってみると計画が立てやすくなります。また、塾に通っている場合は、塾の宿題や復習に必要な時間も書き出しましょう。
2. おおよその目標を決める
次に、いつまでに終わらせるかを大まかに決めます。細かく「○月○日に△ページ」と決めすぎると、予定が変わったときに調整が難しくなります。
目標の立て方の例
- 漢字ドリルや計算ドリル:毎日続ける
- 問題集:夏休み中に1冊終わらせる
- 通信教育の課題:提出日の3日前までに完成させる
通信教育などの提出する課題がある場合は、週末や祝日など、まとまった時間が取れる日を決めておくとよいでしょう。
3. 1週間の計画から始める
長期の計画を立てるよりも、まずは1週間の学習計画を立てることから始めてみましょう。
1週間の計画を立てる流れ
- 習い事や塾の予定を確認する
- 学校の宿題をする時間を決める
- それ以外で勉強できる時間を見つける
- その時間に何をするか決める
月曜日から日曜日まで、1日ごとに「この日はこれをやる」と決めていきます。毎週同じような流れで勉強できるようにすると、習慣化しやすくなります。
夏休みなどの長期休暇も、1週間ずつ計画を立てていくと無理なく進められます。
1週間の計画の立て方については、別の記事で詳しく説明していますので、そちらも参考にしてください。
4. できたかチェックする
計画を立てたら、毎日できたかどうかをチェックしましょう。できなかったことは翌日や週末にまわすなど、柔軟に計画を立て直していきます。
記録のやりかた
- ○や△などの記号でチェック
- 「難しくて進まなかった」「すぐに終わった」などの感想を書く
- 1週間の終わりに振り返りをする
このような記録を続けると、お子さん自身が「自分に合った勉強の進め方」が分かってくるようになります。
こちらの記事も参考にしてください
学習計画に役立つツール
小学生向けの学習手帳
最近は小学生向けの学習手帳も販売されています。書き込むスペースが大きく、お子さんが自分で記録しやすい工夫がされています。
小学生の生活日記などの学習手帳は、計画と記録を1冊で管理できるので便利です。
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タブレットやアプリの活用
GIGAスクール構想で配布された学習用タブレットには、学習管理の機能がついているものもあります。また、スマートフォンの学習管理アプリを使うのも一つの方法です。
ただし、高学年のうちは紙に書いて記録する方が、学習の振り返りがしやすいという面もあります。お子さんに合った方法を選びましょう。
無料の学習計画表
学習計画表や学習日記のテンプレートは、インターネットからダウンロードして使うこともできます。
学習計画表、学習日記のテンプレートは下記からダウンロード出来ますので、是非活用してみてください。
計画を立てるときの注意点
余裕を持たせる
予定を詰め込みすぎないことが大切です。急な用事や体調不良で予定通りにできない日もあります。週に1日は予備日として空けておくと、焦らずに調整できます。
具体的に書く
「算数を頑張る」ではなく、「計算ドリルの12ページをする」のように、具体的に何をするのかを書きましょう。何をすればよいのかはっきりしていると、取り組みやすくなります。
お子さんが自分で決める
親御さんが一方的に決めた計画ではなく、お子さん自身が「これならできそう」と思える計画を立てることが続けるコツです。最初は少し物足りないくらいの量から始めて、慣れてきたら少しずつ増やしていきましょう。
まとめ 計画を立てる習慣が将来の力になる
学習計画を立てることは、勉強の効率を上げるだけでなく、時間を管理する力や自分で考えて行動する力を育てることにもつながります。
最初からうまくできなくても大丈夫です。1週間の計画を立てて実行し、振り返る。この繰り返しの中で、お子さんは少しずつ自己管理の力を身につけていきます。
中学生になると、定期テストに向けて自分で計画を立てる必要が出てきます。小学校高学年のうちから練習しておくことで、中学校生活にもスムーズに対応できるようになるでしょう。
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