勉強時間は長ければいいというものではない
毎日長時間家庭学習をしているのに、どうも成果があがってないお子さんがいます。また塾や学校の課題はきっちりこなしているのに、テストの出来があまりよくないということもよくあります。
逆に、部活や遊びをしっかりやっていて、塾にも通っていなく、勉強するのは短時間なのに、テストはよく出来るというお子さんも存在します。そういう子を「要領がいい」とか「頭がいい」というだけで片付けてしまいがちですが、差が出てしまうのはそれだけではないようです。
机の前に座っている時間が長いのに結果が出ないというお子さんは、次のようなことがないか、注意して見てあげてください。
時間をかけているだけで学習が身についていない
学習した内容をしっかり身につけていなければ成績には繋がりません。
例えば次のような場合は真面目に勉強しているように見えても、成績に繋がらないことが多いようです。
問題を解いて答え合わせをするところまでやっていても、間違った問題はどこが違っているのかを、自分で考えて確認していく勉強をしないと身に付きません。解き方や答えの意味を本当に理解しているか確認しないと成績に繋がらなくなるでしょう。出来ていないところは、教科書などでもう一度チェックし直すところまでやり直さないと勉強しているとは言えないのです。
大量の問題を解くより、基本的な問題を出来るまでやり直す習慣をつけることが必要になります。
勉強したことを覚える訓練が必要になる
暗記事項を丁寧にノートにまとめているけれど、しっかり覚える時間をとってないということも結構多いようです。「覚える」という学習は何度も繰り返していかないと身につきません。お子さんに覚えようという意識をつけさせることも、学習効率を上げるには大切になります。
覚え方は人によって様々ですが、暗記事項はまとめたら、必ず確認テストのようなものを自分でやる習慣をつけるようにしていくことが大切です。
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難しいことをやりすぎて基本を忘れてしまっている
中学受験生に多いパターンとして、大量の難しい問題をやりすぎて、いざテストの問題をやってみると、やったことは覚えているけど答えが引き出せないという状態になってしまうお子さんがいます。これは普段の勉強の中で、思い出すヒントを引き出すような訓練をしていかないと、普段の勉強は出来ても本番に弱いということになりがちです。こういうお子さんは、普段出来ているので、高度なことをやろうとし過ぎて、肝心な基本部分が抜けてしまいがちになってしまいます。
頭の中が詰め込まれすぎて整理されていない状態になったら、あまりたくさんのことをやりすぎないで、「出来ることを確実にする」方向に勉強方法を変えていってください。勉強時間も少し減らすくらいでもいいと思います。基本が確実になったら、少しずつ応用に切り替えていけばいいと思います。
短時間で集中する学習方法を身につける
2時間だらだら勉強するより、30分で集中した方が多くのことを身につけることが出来ることがあります。
小学生のうちから自分で工夫して、集中できる勉強法を身につけるようにしていきましょう。