小学校高学年の短時間学習|学習時間は短く分けて効率よく進める

 小学校高学年になると、学校の宿題だけでなく、漢字や計算の復習、理科・社会の暗記、テスト勉強など、家庭で取り組みたい学習が増えてきます。「毎日1時間は勉強する」「休日は2時間勉強する」と学習時間を決めているご家庭もあるでしょう。

 しかし、1時間机に向かっていても、その間ずっと集中して勉強できるとは限りません。途中でぼんやりしたり、次に何をするか迷ったりして、時間のわりに勉強が進んでいないこともあります。

 長時間の家庭学習がうまくいかない場合は、1時間、2時間と続けて勉強するのではなく、10~20分程度の短い時間に分けてみましょう。その時間に何をするかまで決めておくと、家庭学習を進めやすくなります。

長時間机に向かうことを目標にしない

 家庭学習では、「今日は1時間勉強した」という時間だけでなく、その時間に何ができたかを見ることが大切です。30分を過ぎると集中できなくなるお子さんに、毎日1時間机に向かわせても、後半はほとんど勉強になっていないかもしれません。

 短時間に分ける学習については、参考になる研究もあります。東京大学の池谷裕二教授が中学1年生を対象に行い、ベネッセコーポレーションが協力した実験では、60分続けて学習したグループと、休憩を挟んで15分ずつ3回学習したグループなどを比較しています。1週間後のテストでは、15分ずつ学習したグループの方が高い結果となりました。

→ ⁠学習時間を細かく分けた「45分」で「60分」と同等以上の学習効果を発揮(ベネッセコーポレーション)

 もちろん、30分、40分と集中できるお子さんまで、親御さんが途中で止める必要はありません。長く机に向かうことが目的になっている場合に、短時間に分ける方法を試してみてください。

10~20分でできることを具体的に決める

 短時間学習では、「算数を15分」「社会を10分」と時間だけを決めるのではなく、「計算ドリルを1ページ」「昨日間違えた問題を3問解き直す」「漢字を10個練習する」など、やることを具体的に決めておきます。

 最初は、親御さんがお子さんと一緒に、10~20分でどのくらいできるかを確認してみましょう。毎回予定したところまで終わらない場合は量を減らし、すぐに終わるようなら少し増やします。何日か続けていると、短い時間でできる量が分かってきます。

 高学年になれば、「今日は漢字テストがあるから漢字を先にやる」「算数で間違いが多かったから解き直しをする」など、その日に必要な学習を自分で考える練習もしていきましょう。

1時間の家庭学習を短い時間に分ける

 1日に1時間程度勉強する場合も、60分続けて机に向かう必要はありません。たとえば、帰宅後に算数の計算を15分、夕食前に学校の宿題を20分、夕食後に漢字を10分、寝る前に理科や社会を15分勉強すれば、合計で1時間になります。

 習い事がある日は、朝に漢字を10分、帰宅後に宿題を20分、夕食後に算数を15分というように、その日の予定に合わせて変えても構いません。

 このとき、「17時から15分勉強する」だけではなく、「17時から計算ドリルを1ページする」と内容まで決めておきます。時間になってから何をするか考える必要がなくなり、すぐに勉強を始められます。

最初にやることを決めておく

 家庭学習がなかなか始められない場合は、勉強そのものより、取りかかるまでに時間がかかっていることがあります。机に座ってから教材を探したり、何から始めるか考えたりしているうちに、勉強するのが面倒になってしまうお子さんもいるでしょう。

 そこで、次に勉強するときの最初の一つだけは、あらかじめ決めておきます。「学校から帰ったら算数ドリルの25ページ」「夕食後は明日の漢字テストの範囲から」というように、最初にやることが決まっていれば迷いません。

 高学年になったら、「明日は何から始める?」と親御さんが声をかけ、お子さんに決めてもらうのもよいでしょう。自分で決めて実行する経験を少しずつ増やしていきます。

あえて途中でやめて次の学習につなげる

 問題集を始めると、「このページを全部終わらせてからやめる」と考えがちです。しかし、短時間学習では、毎回きれいに終わらせなくても構いません。15分と決めたのであれば、問題があと2問残っているところでいったんやめる方法もあります。

 続きが少し残っていれば、次に何をするか迷いません。「次はこの問題から」と付箋を貼っておけば、教材を開いてすぐに始められます。特に、勉強を始めるまでに時間がかかるお子さんには試してほしい方法です。

 ただし、集中していて「もう少しやりたい」というときまで、親御さんが時間どおりに止める必要はありません。区切りのよいところまで終わらせることにこだわらず、次に始めやすいところでやめてもよい、と考えてください。

朝やすき間時間も利用する

 塾やスポーツ、習い事などで帰宅が遅い日は、朝や夕食前などの短い時間も利用できます。朝に漢字や計算を10~15分、帰宅後に宿題、夕食後に理科や社会を10~15分というように分ければ、夜にまとめて勉強する必要がなくなります。

 移動時間がある場合は、暗記カードなどを使って漢字や英単語、理科・社会の重要語句を確認することもできます。ただし、お子さんの空いている時間をすべて勉強に使う必要はありません。休憩や好きなことをする時間も確保しながら、無理なく続けられる時間を利用してください。

短時間で取り組める教材を利用する

 短時間学習には、1回に取り組む量が分かりやすい教材が便利です。市販の漢字や計算ドリルなら1ページ、問題集なら2~3問など、10~20分程度で終わる量を目安にします。

 算数を毎日少しずつ学習したい場合は、RISU算数のような短時間で取り組みやすい教材を利用する方法もあります。学校の宿題とは別に、算数を勉強する時間を作りたい場合にも使いやすいでしょう。

どんどん算数が好きになるタブレット教材【RISU算数】

 もちろん、新しい教材を用意する必要はありません。今使っている問題集や学校のドリルでも、1回に取り組む量を少なくすれば十分です。

短い時間でも続けることが大切

 家庭学習で大切なのは、1時間、2時間と長く机に座り続けることではありません。10分、15分でも、その時間にやることを決めて集中すれば、毎日の学習を少しずつ積み重ねることができます。

 長時間の家庭学習が続かない場合は、まず10~20分でできることを一つ決めてみてください。慣れてきたら、朝、帰宅後、夕食後などに短い学習時間を組み合わせます。高学年では、親御さんがすべて管理するのではなく、お子さん自身が「いつ、何をするか」を考えられるようにしていきましょう。

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