時計の読み方は小学1年生の算数で学ぶ重要な単元です。多くのお子さんが初めて本格的に学ぶ「時計の読み方」は、学校だけでなく家庭でのサポートが大きな鍵となります。
日常の遊びや生活習慣に自然と取り入れることで、お子さんは楽しみながら「時間」という目に見えない概念を身につけていくことができます。この記事では、お子さんが時計の読み方をスムーズに習得するためのポイントをご紹介します。
時計の読み方の基本
短針と長針の役割を理解する
時計には2本の針があり、それぞれ役割が異なります。
- 短い針:「なんじ」を表す針(時針)
- 長い針:「なんぷん」を表す針(分針)
まずは「なんじ」から
1年生ではまず、短い針が示す「なんじ」の読み方から学習が始まります。
- 短い針が1を指していれば「1じ」
- 短い針が9を指していれば「9じ」
短い針が数字と数字の間にあるときは、過ぎた方の数字を読みます(例:2と3の間なら「2じ」)。
次に「なんじはん」へ
長い針が6を指している状態が「はん」(30分)です。
- 短い針が4と5の間で、長い針が6なら「4じはん」
- 「はん」は時計の半分を意味することを教えると理解しやすい
なんじはんの練習問題

「なんぷん」の理解
教科書ではまだ詳しく扱わないこともありますが、「なんぷん」の概念に早めに触れておくと良いでしょう。
- 長い針が1→5分、2→10分、3→15分、4→20分…
- はじめは「5分、10分、15分…」など、5分単位から始めると理解しやすい
なんじなんぷんの練習問題

つまずきやすいポイントとその対策
長針と短針の混同
多くのお子さんが最初に戸惑うのが、2本の針の区別です。
- 色分けした時計を使う(短針は赤、長針は青など)
- 「長い針はすばやく動く針」「短い針はゆっくり動く針」と動きの違いを説明する
- 手作り時計で針を実際に動かして確認する
短針の微妙な位置
「なんじはん」になると短針は次の数字に近づくため、誤読の原因になります。
- 4時半になると短針は4と5の間に位置する
- 「短い針はまだ5まで行っていないから4時」と確認する習慣をつける
分の目盛りが細かくて数えにくい
分針の位置から「なんぷん」を読み取るのは、目盛りが細かくて数えにくいものです。
- 文字盤の外側に「5分、10分、15分…」と書いた補助時計を作る
- 時計を4等分(15分ごと)して考える方法を教える
- 声に出して数える練習をする
手軽にととけいの読み方を学習出来る学習時計を利用してみてください。
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家庭で楽しく時計を読む練習ができる遊び
時計ビンゴ
家族みんなで楽しめる時計ビンゴです。
- 様々な時刻の時計の絵が描かれたビンゴカードを作る
- 時間を言って、その時計があれば印をつける
- 最初は「3時」「5時半」など簡単な時間から始める
時計宝探し
家の中で時計探しをしながら時間を読む練習ができます。
- 紙の時計を家の中に隠しておく
- 見つけたら、その時計が示す時間を読む
- 正しく読めたら次のヒントがもらえるなど、ゲーム性を持たせる
おもちゃの時計リレー
体を動かしながら楽しく学べるゲームです。
- おもちゃの時計を何個か用意する
- 「3時15分を作って」と言われたら、時計の針を合わせる
- 正しく合わせられたら次の人へバトンタッチ
日常生活の中で時計を意識させるコツ
生活リズムと時計を結びつける
毎日の生活と時計を関連づけることで、自然と時計を読む習慣がつきます。
- 「7時になったら朝ごはんの時間だね」
- 「3時になったらおやつにしよう」
- 起床、登校、おけいこ、入浴など、日課と時刻を結びつける
お手伝いに時間の目安を
お手伝いに時間の概念を取り入れると、時計を見る必要性を感じます。
- 「10分間、おもちゃをかたづけよう」
- 「5分したらごはんだから、手を洗っておいで」
- タイマーと時計を見比べる習慣をつける
「いま何時?」を習慣に
日常会話の中で時計を確認する機会を増やします。
- 出かける前に「今何時?」と尋ねる
- テレビ番組の開始時間を確認させる
- お子さんに時間を尋ねる役割を任せる(「5時になったら教えてね」)
時計の学習用テンプレート素材の活用法
当サイトでは、お子さんの時計学習をサポートする「時計の学習用テンプレート素材」をご用意しています。切り取って、短針、長針を使って実際に時間を学ぶことができます。
時計テンプレートのダウンロードはこちら

テンプレートの特徴
- 色分けされた文字盤で時間の区分が分かりやすい
- 外側の目盛りで「なんぷん」が読みやすい
- 赤い短針と青い長針で針の区別が明確
- 切り取って、実際に針を動かせるため体験的に学べる
テンプレートの効果的な使い方
- 基本の時刻練習
- 「3じ」「7じはん」といった時刻を作る練習
- 親が作った時刻を読み上げる練習
- 日常生活との連動
- 「学校に行く時間は何時?」と尋ね、その時刻を作らせる
- 「おやつの時間まであと何時間?」と時間の感覚を養う
- 時間の経過を理解する
- 「3時から1時間たつと何時?」と針を動かして確認
- 「4時半から30分前は?」と逆算の練習も
家庭学習での活用ポイント
- 毎日5分程度、朝の準備時間などに短く取り組む
- お子さんが間違えても、すぐに正解を言わず、「もう一度見てみよう」と促す
- 正解したらたくさん褒めて、時計を読む楽しさを感じさせる
まとめ
時計の読み方は、繰り返し練習することで少しずつ身についていきます。小学1年生のうちは、まずは「なんじ」「なんじはん」をしっかり理解し、徐々に「なんぷん」まで広げていきましょう。
毎日の生活の中で時計を意識する習慣をつけることで、自然と時計が読めるよう導いていくことが大切です。
時計の学習におすすめ
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