説明文や論説文から重要なポイントを見つけ出す力は、小学校高学年の国語学習において非常に重要です。この読み取る力は、テストでの得点アップにつながるだけでなく、中学校以降の学習の土台となります。
要点とは何か?なぜ重要なのか?
説明文や論説文には、筆者が特に伝えたい内容や意見をまとめて書いている部分があります。これが「要点」です。テストや入試では、この要点を正確に把握できているかどうかを問う問題が多く出題されます。
説明文・論説文の要点を読み取る4つの方法
1. 文章の話題を正確につかむ
まず最初に、「この文章は何について書かれているのか」という話題を正確に把握することが大切です。
具体的な方法:
- 最初の段落を特に注意深く読みましょう。多くの場合、文章の冒頭で話題が提示されています
- 文章の題名に注目しましょう。長文問題では著者名と出典(書籍や論文の題名)が記されていることが多く、これが文章の話題を理解するヒントになります
2. 段落ごとの役割を理解する
文章の話題がつかめたら、次に各段落がどのような役割を持っているかを理解します。
段落には様々な役割があります:
- 問題提起をする段落
- 具体例を示す段落
- 筆者の考えや意見を述べる段落
- 結論をまとめる段落
3. 段落の始めと終わり、接続詞に注目する
段落の役割を理解するためには、段落の始めと終わりの文に特に注意を払い、使われている接続詞をチェックしましょう。
接続詞のヒント:
- 「しかし」「けれども」→前の内容とは逆の立場や意見が述べられる
- 「たとえば」「具体的には」→例示の内容が続く
- 「だから」「つまり」「したがって」→前の内容の結果やまとめが述べられる
4. 文章全体の要点が書かれている段落を探す
多くの説明文や論説文では、文章全体の要点が特定の段落(多くは最後の段落)にまとめられています。結論部分を見つけることで、筆者が最も伝えたいことを把握できます。
要点読み取りの具体的な練習方法
以下の方法で練習すると、要点読み取りの力が着実に身につきます:
- 段落ごとに要点だと思う部分に線を引く
- 文章を読みながら、「ここが大事だ」と思う部分に線を引いていきましょう。
- 迷ったら複数の候補に線を引き、後で比較する
- どの部分が要点か迷った場合は、複数の箇所に線を引いて、後で比較して判断する方法も効果的です。
- 要点を「〜は〜だ」「〜が〜する」の形で短くまとめる
- 線を引いた部分を基に、文章の要点を「何が何だ」「何がどうだ」という形で簡潔にまとめる練習をしましょう。
- 文章全体の要点が書かれている段落を特定する
- 特に最終段落や、「結論として」「以上のように」などの表現が使われている段落に注目しましょう。
記述問題対策につながる要点まとめの方法
要点を正確に読み取る力は、記述問題の解答力向上にも直結します。お子さんが記述問題に強くなるためには、以下の練習が効果的です:
- 要点を自分の言葉で言い換える練習
- 要点を箇条書きでまとめる練習
- 要点同士のつながりを図や矢印で整理する練習
お子さんの要点読み取り力を育てるためのアドバイス
お子さんの要点読み取り力を効果的に伸ばすには
- 最初は短い文章や、お子さんが興味を持てる題材から始めましょう
- 毎日少しずつ継続して取り組むことが大切です
- 要点をまとめたら、親子で話し合う時間を持つことも効果的です
- お子さんが自分の言葉で要点を説明できることを目指しましょう
まとめ
説明文や論説文の要点読み取りは、小学校高学年の国語学習において非常に大切な力です。段落の役割を理解し、接続詞に注目しながら読み進めることで、筆者が伝えたい要点を正確に把握できるようになります。
日常的な練習を通じて、お子さんの読解力を着実に伸ばしていきましょう。この力は中学校以降の学習においても非常に重要になります。
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要点読み取りの練習に最適な教材については、お子さんの学年や現在の読解力に合わせてお選びいただくことをおすすめします。