簡単な問題が解けなかった生徒さんに、解けなかった理由を聞いてみると「公式を忘れてしまった」と答えることがあります。これはテスト前に公式を暗記するという習慣がついてしまっていることが原因になっていると考えられます。
算数の学習で「暗記」に頼るのは、学力の向上には繋がりません。応用問題にも対応出来なくなってしまいます。まずは図形の問題で暗記に頼らない学習法を身につけるようにしてみましょう。
図を書く→公式を書く→練習問題を解く を繰り返す
図形の公式が出てきたら、必ず自分で図を書いて確認するようにしてください
いろいろな平行四辺形を書いて、底辺、高さを図示出来るようにしましょう。
平行四辺形の面積 = 底辺 × 高さ
いろいろな向きや大きさの図形を書いて、底辺、高さを書き込んでみましょう。
公式を書いてから計算問題を解いてみることを繰り返してください。公式は自然に覚えるようになります。
自分で公式を導く練習をする
覚えてなくても自分で導くことが出来ることも出来る公式も多いです。
中高生になれば、最低限覚えていないと解けない公式は多いですが、小学生の場合、公式として覚えなければいけないことは限られてきます。三角形の内角の和や、kmからmへの単位変換などは当然覚えていなければなりませんが、正三角形の1つの角度は何度か?という問題は、三角形の内角の和が180度ということを知っていれば 180÷3=60 という式を導けるはずです。
最終的には覚えることになっても、どうしてその公式になるか?を考える習慣をつけるようにしてください。
公式を導く習慣を身につければ、応用力も身につくようになります。中学、高校に入って証明問題に対応出来るようになります。
台形の面積の公式は覚えなくても面積を求めることが出来ます。
台形を2つの三角形として分ければ公式は必要ありません。
上の三角形2つの面積を合わせると下の公式になります。
台形の面積 = ( 上底 + 下底 ) × 高さ ÷ 2
*計算のきまりで、何故この式になるか考えてみましょう。
最終的には台形の公式も覚えた方がいいですが、まず何故この公式が導かれるかを、しっかり理解するようにして下さい。
1平方メートル=10000平方センチメートル という単位の変換を学習します。
これは、1m=100cm と分かっていれば正方形の面積の求め方で
100×100=10000
と、導き出すことが出来ます。
体積の単位変換の場合も同様に考えることが出来ます。
このようなまとめを自分で作ってみるようにしましょう。
丸暗記ですまそうとしない
算数は公式の丸暗記で解くものではありません。しっかり問題を理解してくことで、応用力をつけることが出来るようになります。教科書で導き方が出ている公式は、
なぜこの公式になるのかをお子さんと一緒に考える習慣をつけるようにしましょう。
中学受験向けですが、図形問題の基礎を身につけることが出来ます。受験しない小学生にもおすすめです。
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