高学年になると学習内容も難しくなり、宿題や課題の量も増えてきます。この時期に自己管理能力を身につけることは、将来の学習習慣の土台となります。以下に、高学年向けの家庭学習計画の立て方と自己管理能力を育てるポイントをご紹介します。
高学年の学習計画の立て方のポイント
1. 自分で計画を立てる機会を増やす
高学年では、親御さんが全て計画を立てるのではなく、お子さん自身が計画を立てる機会を増やしましょう。初めは親子で一緒に計画を立て、少しずつ自分で考える比重を増やしていきます。
実践方法
- 最初は親御さんが大枠を示し、詳細をお子さんが決めるようにしましょう。
- 「今週の宿題はいつまでにやるといい?」など、お子さんに考えさせる質問をするようにします。
- 自分で立てた計画を親御さんに説明させる機会を作ってみましょう。
2. 優先順位をつける習慣をつける
高学年では課題が増えるため、何を先にやるべきかの判断力が必要になります。
実践方法:
- 課題に「重要度」と「締切」の二つの基準でランク付けする習慣をつけましょう。
- 「明日までの宿題」「テスト勉強」「長期課題」などに分類してリストをつくってみましょう。
- 苦手科目を優先的に計画に組み込む習慣をつけていきましょう。
3. 時間の見積もり能力を養う
自分がどれくらいの時間でタスクをこなせるか把握することは重要な能力です。
実践方法:
- 学習項目ごとに「予想時間」と「実際にかかった時間」を記録する欄を作ってください。
- 「算数のドリル1ページは約15分」など、基準となる時間感覚を身につけるようにしましょう。
- 時間を測りながら勉強する習慣をつけるようにしましょう。(タイマーの活用)
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→小学生の学習計画の立て方とポイントもぜひ参考にしてください。
4. 振り返りと修正の習慣をつける
計画通りにいかないことが多いのが現実です。修正する力も重要です。
実践方法:
- 毎週末に「今週の振り返り」の時間を作り、計画と実際の差を確認するようにしましょう。
- うまくいかなかった理由をお子さん自身に考えさせ、次週の計画に反映させるようにしてください。
- 成功体験を記録するようにしましょう。(「算数を先にやったら集中できた」など)
具体的な計画表の作り方
月間計画表
高学年では月単位で見通しを持つことが重要です。
記入項目:
- テストや提出物の締切日
- 学校行事や習い事の予定
- 長期課題の進捗目標(例:自由研究は7月中に完成させる)
学習カレンダーを活用しましょう
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週間計画表
より具体的な計画を立てます。
記入項目:
- 各曜日の放課後の予定(習い事、塾など)
- 科目ごとの学習目標(量・ページ数など)
- 1日あたりの学習時間の目安
計画表のテンプレートをダウンロードはこちらでできます

日々の実行計画
その日にやることを具体的に書き出します。
記入項目:
- 今日の優先タスク(3つまで)
- 各科目の学習項目と予想時間
- やり終えたらチェックする欄
- 明日に持ち越す項目をメモする欄
小学生におすすめの手帳
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自己管理能力を高めるための工夫
1. 計画を見えるように工夫する
次のようなアイテムを使って、学習計画を見えるように工夫しましょう。
- 壁に貼れる月間カレンダー
- 色分けされた付箋を使ったタスク管理
- 達成度グラフの作成(毎日の学習時間や進捗を視覚化)
2. モチベーション維持の仕組み
次のような工夫をしてモチベーションを保つようにしてください。
- 短期目標達成時の小さな褒美システム
- 週間の振り返りで良かった点を親子で共有
- 学習記録を続けることの楽しさを感じるデコレーションや工夫
3. 失敗から学ぶ環境づくり
次のように失敗しても修正できる能力をつけるようにしてください。
- 計画が崩れても叱らず、修正方法を一緒に考える
- 「どうしたらうまくいくと思う?」と問いかける習慣
- 失敗を次の学びにつなげる振り返りシートの活用
年齢に応じた自己管理のステップアップ
5-6年生で出来ること
- 月間計画を自分で立てる
- テスト勉強の計画を自分で考える
- 長期休暇の計画を自分で考え、親御さんと相談して決める
4年生で出来ること
- 週間計画を自分で考え、親御さんがチェックする。
- 宿題の順番を自分で決めてみる。
- 学習内容を自分で記録していく。
高学年のこの時期に身につけた自己管理能力は、中学校以降の学習だけでなく、生活全般にわたって役立つ重要な力となります。無理なく少しずつ、お子さん自身が考え決める機会を増やしていくことが大切です。
親御さんはサポート役に徹し、お子さんの成長を温かく見守りながら必要なアドバイスを行うことで、お子さんが自律していくのも見守るようにしてください。
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