算数は毎日少しずつ積み上げることで力がつく教科です。一度つまずいてそのままにしておくと苦手意識がどんどん強くなり、高学年になってから取り戻すのがたいへんになります。塾に通い始めても、家庭での学習習慣が整っていないと成績が伸びにくいことも多いものです。
ここでは、小学校高学年のお子さんが家庭で算数の力をつけていくための勉強の進め方をまとめます。親御さんがお子さんと一緒に学習の仕組みを考える際の参考にしてみてください。
1. 無理なく続けられる勉強時間を決める
算数はできるだけ毎日取り組むことで学習効果が上がります。ただし、苦手意識のあるお子さんが最初から長時間やろうとしても続きません。まずはお子さんと話し合って、どのくらいなら集中して取り組めるかを確認してみてください。
「毎日20分ずつなら続けられる」「習い事がない日はもう少し時間が取れる」など、お子さんの生活リズムに合わせた無理のない計画を立てることが大切です。最初は短い時間でも、毎日続けることが力になります。
2. 毎日の計算練習を習慣にする
計算練習は、スポーツでいえば準備運動のようなものです。10分でもいいので、毎日必ず時間を作るようにしましょう。
基礎計算に不安があるお子さんは、正答率が9割程度になるまで同じ分野を繰り返し練習することが大切です。学校のドリルや市販の計算問題集を使って、できるところから順番に取り組んでいきましょう。
高学年になると、図形や文章題など計算をあまり使わない単元が増えてきます。そういった単元の学習中でも、計算練習は毎日続けるようにしてください。計算力は使わない期間が続くと落ちてしまいます。毎日少しずつ取り組む習慣が、中学校に進んでからも大きな土台になります。
3. 例題をしっかり理解してから問題を解く
文章題や図形の問題は、教科書の例題に解き方が丁寧に書いてあります。まずその解き方を自分で理解することが先決です。いきなり問題を解こうとせず、例題をノートに写しながら「なぜこの式になるのか」を確認する習慣をつけると、似たような問題にも対応できるようになります。
新しい単元は、授業でしっかり理解するようにすることが基本です。わからないところは先生に質問する、という姿勢が身についているお子さんは、つまずきが少ない傾向があります。
授業だけで理解しきれるか不安な場合は、教科書を使って予習する習慣をつけるとよいでしょう。教科書の例題を先に読んで、問題を解いてみてから授業を受けると、内容の定着が早くなります。高学年から中学校にかけて学習内容が難しくなってくる時期に、この習慣が特に効いてきます。
4. 間違えた問題を大切にする
算数の力がつくかどうかは、間違えた問題にどう向き合うかで大きく変わります。丸付けをして終わりにするのではなく、なぜ間違えたのかを確認することが大切です。
計算ミスなのか、解き方を理解していなかったのかによって、次にやるべきことが変わります。解き方が分からなかった問題は、例題に戻って確認し直してから、もう一度解いてみましょう。間違えた問題を後日もう一度解き直す習慣があると、定着が格段に上がります。
5. 単元テストの前に教科書を見直す
学校では単元が終わるとテストがあります。テスト前には教科書の例題と練習問題を見直すことが基本的な対策です。高学年の算数では、割合・速さ・面積・体積など、計算の手順が複数ある単元が多くなります。手順を声に出しながら確認すると、テスト本番でも落ち着いて解けるようになります。
まとめ
算数の家庭学習で大切なのは、毎日少しずつ続けることと、間違えた問題をそのままにしないことです。計算練習を習慣にして、例題から丁寧に取り組む流れを作っていきましょう。高学年のうちに学習の進め方を身につけておくことが、中学校に入ってからの算数・数学への取り組みにもつながります。

