小学生の学習計画の立て方|1週間単位で勉強習慣をつける

学習習慣のつけ方

中学生になると定期テストに向けて計画的に勉強する力が求められます。そのため、小学生のうちから学習計画を立てる習慣を身につけておくことが大切です。特に中学受験を考えている場合は、限られた時間の中で多くの課題をこなす必要があるため、計画力は必須となります。

学習計画には長期計画と短期計画がありますが、小学生がいきなり1ヶ月や半年といった長期の計画を立てても、途中で挫折してしまうことがほとんどです。まずは1週間単位の計画を立てることから始めましょう。

低学年のお子さんの場合は、親御さんが一緒に計画を立てて、できたかどうかを確認してあげてください。高学年になったら、少しずつお子さん自身で計画を立てられるようサポートしていきましょう。

その週にやることをすべて書き出す

計画を立てる第一歩は、1週間でやるべきことを全て見える形にすることです。

必ずやらなければいけないことをリストアップする

学校から出される宿題、塾の課題など、絶対にやらなければいけないものから書き出しましょう。漢字ドリルや計算プリントなど、毎日決まった量が出るものは、1週間分の合計時間を計算してみてください。

低学年の場合は、親御さんが一緒に「今週は何をやるのかな?」と確認しながら書き出してあげましょう。高学年なら、お子さん自身で書き出せるように見守ります。

塾に通っている場合は、授業の復習や小テストの準備にどのくらい時間がかかるか、これまでの経験から予想して書き出してみましょう。

タブレット学習を利用している場合は、どの単元をどこまで進めるか、具体的な目標を決めておきます。学校から配られたタブレットで配信される課題も、締め切りを確認して予定に組み込んでおきましょう。

自主学習でやりたいことを加える

学校や塾の課題以外に、自分で取り組みたい勉強があれば書き加えます。

  • 低学年:「ひらがなを5個きれいに書く」「九九を5の段まで覚える」
  • 中学年:「3年生の漢字を10個覚える」「わり算の問題を5問解く」
  • 高学年:「47都道府県の位置を全部覚える」「割合の文章題を5問解く」

このように、学年に応じて達成できそうな量を設定しましょう。

通信教育を受けている場合は、今週取り組むページ数や単元を具体的に決めておくと進めやすくなります。

勉強以外の活動も忘れずに書く

習い事、スポーツクラブ、友達と遊ぶ約束など、勉強以外の予定も全て書き出します。ピアノやサッカーなど毎週決まった曜日にある活動は、何時から何時まで時間が取られるか明確にしておきましょう。

ゲームをする時間、本を読む時間、家族と過ごす時間なども予定に入れて構いません。むしろ、楽しみな時間も計画に入れることで、メリハリのある1週間を過ごせます。

やることリストを整理するのに便利な手帳

はじめての 子ども手帳 日付記入式手帳

新品価格
¥1,485から
(2025/11/17 02:20時点)

具体的な勉強時間を決める

やることが全て見えてきたら、いつ勉強するかを決めていきます。

無理のない時間設定を心がける

お子さんの集中力や生活リズムに合わせて、無理のない時間設定をしましょう。低学年のうちは短めに、高学年になるにつれて少しずつ時間を延ばしていくとよいでしょう。

何曜日の何時から何時まで勉強するか、具体的に書き込みましょう。ただし、「月曜日の7時から8時は算数、8時から8時半は漢字」というように細かく決めすぎると、予定通りに進まなかったときにやる気を失いやすくなります。

「7時から8時は勉強時間」と大まかに設定し、その中で取り組みやすい課題から順番にこなしていく方が続けやすいでしょう。お子さんの集中力や生活リズムに合わせて、無理のない時間設定をしましょう。

無理のない時間設定を心がける

何曜日の何時から何時まで勉強するか、具体的に書き込みましょう。ただし、「月曜日の7時から8時は算数、8時から8時半は漢字」というように細かく決めすぎると、予定通りに進まなかったときにやる気を失いやすくなります。

「7時から8時は勉強時間」と大まかに設定し、その中で取り組みやすい課題から順番にこなしていく方が続けやすいでしょう。

短時間に区切って集中力を保つ

特に低学年や、まだ勉強習慣がついていないお子さんの場合、長時間続けて勉強することは難しいものです。

  • 帰宅後すぐに10分
  • おやつの後に15分
  • 夕食前に10分
  • 入浴後に10分

このように、短い時間を何回かに分けて設定すると、集中して取り組みやすくなります。高学年になったら、30分や1時間といったまとまった時間で勉強できるように、少しずつ時間を延ばしていきましょう。

毎日必ず取り組むことを1つ決める

漢字の書き取り、計算練習、音読など、毎日欠かさずやることを1つだけ決めておきましょう。

  • 低学年:ひらがな・カタカナの練習、音読、簡単な計算(5〜10分)
  • 中学年:漢字練習、計算ドリル、音読(10分)
  • 高学年:漢字練習、計算練習、英単語の暗記(10〜15分)

朝起きてすぐ、夕食の前、寝る前など、決まった時間に取り組むと習慣化しやすくなります。どんなに疲れていても、「これだけは必ずやって寝る」という決まりごとを作ることが、学習習慣を定着させる鍵となります。

タブレット学習アプリを使っている場合は、毎日ログインして短時間のドリルに取り組むことを日課にするのも効果的です。

毎日の学習時間を見える化するボード

クツワ metete おうちの時間割りボード ME220

新品価格
¥1,919から
(2025/11/17 02:19時点)

教科のバランスを考える

勉強時間は確保できていても、「毎日算数ばかりやっている」「国語と社会だけで理科をやっていない」といった偏りが生じないよう注意が必要です。

低学年の場合

国語と算数が中心になりますが、できれば両方を毎日少しずつ取り組むようにしましょう。月曜日は国語、火曜日は算数と完全に分けるよりも、毎日10分ずつ両方やる方が効果的です。

中学年・高学年の場合

1日に複数教科を勉強するのが難しい場合は、曜日ごとに取り組む教科を変えていきましょう。たとえば、月曜日は国語と算数、火曜日は算数と理科、水曜日は国語と社会、といった具合です。

特に長期休みは要注意です。国語と算数は毎日少しずつ、理科と社会は1日おきに取り組むなど、1週間全体で見たときにバランスの取れた計画を立てましょう。

実行した結果を必ず記録する

計画表に書いたことができたら、チェックマークをつけていきます。シンプルですが、これが学習習慣を定着させる大きな力になります。

低学年のお子さんの場合は、親御さんが一緒に「今日はこれができたね」と確認しながら、シールを貼ったりスタンプを押したりすると、お子さんのモチベーションが上がります。

1週間が終わったら、お子さんと一緒に振り返りの時間を持ちましょう。計画通りに全部できたなら、次の週は少し量を増やしてみます。できなかったことが多かった場合は、量を減らすか、時間の使い方を見直します。

この繰り返しによって、お子さん自身が「自分がどのくらいできるか」を把握できるようになり、無理のない計画を立てる力が育っていきます。

タブレットやスマートフォンのアプリで記録をつける方法もあります。お子さんが続けやすい方法を選んでください。

無料で使える学習計画テンプレート

1週間の学習計画に便利な無料テンプレートはこちらでダウンロードできます。

学習計画・学習日記テンプレート

まとめ:無理なく続けられる計画から始めましょう

小学生のうちに1週間単位の学習計画を立て、それを実行し、振り返る習慣をつけておくと、中学生になってからの定期テスト対策や受験勉強がスムーズに進められます。

低学年のうちは親御さんが一緒に計画を立てて見守り、高学年になったら少しずつお子さん自身で計画を立てられるようサポートしていきましょう。

最初から完璧な計画を立てる必要はありません。できる範囲で始めて、少しずつ量や難しさを調整していくことで、自然と計画力が身についていきます。

タイトルとURLをコピーしました