「宿題がないと自分から勉強しない」というお子さんの様子に悩んでいませんか?毎日の学習習慣は、お子さんの将来の成長にとって大切な土台となります。
この記事では、宿題以外でも自ら学ぶ習慣づくりのヒントをご紹介します。
なぜ毎日の学習習慣が大切なのか
学習は楽器の練習やスポーツのトレーニングと同じです。毎日少しずつ積み重ねることで力がつき、逆に空白期間があると元の状態に戻ってしまいます。「勉強したりしなかったり」の不規則な生活では、学びの効率が下がり、前に習ったことも忘れてしまいがちです。
お子さんの成績向上につながる自主学習の習慣づくりに、以下の方法を試してみてください。
自主学習の習慣づくり4つのポイント
1. 授業内容の理解度を毎日確認する
「今日はどんなことを習ったの?」と毎日お子さんに尋ねてみてください。理解していれば、授業内容を自分の言葉で説明できるはずです。
国語なら物語のあらすじや新しく習った言葉、算数ならどんな計算方法を学んだかなど、具体的に聞いてみましょう。説明できなかったり、覚えていなかったりする場合は、授業に集中していないか、内容を理解できていない可能性があります。
このような場合は、教科書で復習することが大切だと親子で確認し、次の単元の理解にもつながることをお子さんに伝えましょう。
2. 宿題の「質」に注目する
「宿題をやった?」と聞くだけでは不十分です。内容を理解し、しっかり覚えてこそ、勉強時間を作る意味があります。
お子さんが漢字の書き取りをぼんやりとこなしているだけではないか、算数の答えを写しているだけになっていないかに注意してください。宿題の内容をお子さんに説明してもらったり、覚えた漢字を書いてもらったりと、学びの定着を確認することも親御さんの大切な役割です。
3. 自主学習の時間と内容をあらかじめ決めておく
学校の宿題は計算ドリル1ページや教科書の問題2問程度と少ないことも多く、数十分で終わってしまいます。特に理解が早いお子さんにとっては、学習量として物足りないでしょう。
宿題が少ない日にやることを、あらかじめお子さんと話し合って決めておくことが大切です。通信講座に取り組む時間を設けたり、得意な分野でより深い学習をしたりするのも良いでしょう。社会が好きなら地図の学習、算数が得意なら少し難しい問題に挑戦する時間を作るなど、お子さんの興味に合わせた学習計画を立てましょう。
学習計画の立て方の記事も参考にしてみてください。
4. テスト結果を学習改善に活かす
テストの点数だけを見て、褒めたり叱ったりするのは避けましょう。テストは学んだことがしっかり身についているかを確認するためのものです。
宿題はこなしているのにテストで点数が取れないなら、学習方法の見直しが必要です。内容の理解や記憶に問題があるのか、計算ミスが多いのかなど、原因を特定して普段の学習法を工夫していきましょう。テストは日々の学習の改善に役立てるものと考えると良いでしょう。
親御さんはどこまで関わるべきか
お子さんの自立を促す関わり方が重要です。中学1年生くらいまでは、親御さんが学習内容を確認する方が良いでしょう。中学2年生以上になったら、自分で計画を立てて勉強できるよう導いてください。この年齢で親が全て管理しなければならない状況では、成績向上は難しくなります。
しっかりしたお子さんであれば、小学校高学年から自分で学習管理ができるようになります。親御さんは少しずつ手を離し、お子さんの自立を応援する姿勢が大切です。
まとめ
自主学習の習慣は、将来の学習の土台となる大切な力です。宿題以外にも学ぶ喜びを知り、お子さんが自分から進んで学ぶ姿勢を育てていきましょう。
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