親がどこまで勉強に関わるか

学習環境の作り方

低学年のうちには学習習慣をつけさせる

家庭学習を習慣づけるためには、小学生の場合は保護者の管理が不可欠になります
しかし高学年になるほど、親の意見を聞かなくなるお子さんも増えてきますし、このぐらいの年齢になって自分で学習法を確立していないようでは、成績には反映しなくなると思います。
このため、出来れば小学生の早い時期に、自分で進んで勉強が出来る習慣を身につけることが理想です。保護者の役割は、勉強を教えることではなく、自主的に勉強出来る力をつけてあげることだと思います。

お子さんの家庭学習の管理で、どのようなことが出来るかを書いてみますので、参考にしてみて下さい。

低学年のうちは学校の課題の管理もしっかりやる

学校で出される課題は、保護者がしっかり把握して、毎日やっているかを確認してあげましょう。

家庭での自主学習や通信講座のテキストなども、出来ればマルつけまでしてあげてください。まだ正確に答え合わせが自分でできなかったり、漢字の細かい間違いなどに気づかないこともあります。

間違っている問題は、どうして間違えたか原因までしっかり考えましょう。このとき、正解、不正解にこだわるだけでなく、何故出来なかったかをお子さんと一緒に考える習慣をつけることが大切です。間違った覚え方をしている、根本的な勉強方法に問題があることがあります。また、お子さんの苦手な部分も早めに把握することが大切です。

小3年生から4年生になったら自分で解答を見てマルつけできるように指導してください。この時期は、時々マルつけがいい加減になっていないか、答え合わせをして正答を丸写ししただけで終わっていないかを時々確認してみましょう。

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小学校高学年になったら、出来るだけ自主学習させる

このくらいの年齢になると、学校や塾の宿題を自主的にこなせる子が多くなります。ただ、塾通いを始めたり、学校の課題が増えて、ペースを乱してしまうお子さんも多いので、親御さんが忙しいときでも毎晩どんな勉強をしたのか聞いたり、勉強したノートを見るなど、自分で学習出来ているかどうか確認してあげてください。

学校や塾の宿題がどの程度あるかは、必ず保護者の方で把握して欲しいと思います。そして、あらかじめ1週間のスケジュールを作ってあげて、チェック表を作っておくと良いでしょう。

学校の宿題が少なく、お子さんが家庭学習が出来てない場合には、市販の問題集や通信教育などで毎日どのくらい勉強するかを話し合って、一緒に計画表を作ってみることをおすすめします。

また、学校や塾の宿題がお子さんの能力では多すぎてこなしきれない場合は、学校や塾としっかり話し合って、最低限やるべきことを確認しましょう。

特に進学塾で宿題が多いと、やりきれなくて答えを写して丸付けをしてるだけになっていないか注意が必要です。宿題をこなしているのと、学力をつける学習は違います。しっかり内容を身につけているのかを、確認するようにしてください。

中学生になってもチェックは必要

中学生になると、学習しなければならない量が増えるのに、部活などに時間が取られて学習ペースがつかめないまま成績が下がってしまうということがあります。

中学1年生のうちは、学校の宿題がどのくらい出るのか確認し、時間割を考えてスケジュールを組むように指導してあげてください。毎日、何時から何時までは勉強する時間と決めてあげるのが良いと思います。
多くのお子さんは、中学生になれば自分で宿題や自主学習の管理は出来ると思います。しかし机に向かってるだけで何もしていなかったり、やろうとしているが、宿題が分からなくてそのままにしているお子さんもいると思います。

時々様子を見て、手が止まっている様でしたら、教科書や参考書を見て分かる所だけやって、分からない所は友達や学校の先生に聞くことを指導するようにしてあげてください。このとき無理に保護者が勉強を教える必要はありません。

勉強の内容を教える必要はない

基本的に小学校低学年くらいでしたら、保護者が勉強を教えることもあっていいと思います。しかし学年が上がってくれば、無理に教える必要はありません。お子さんに聞かれて答えられることは答えるくらいで良いと思います。

高学年で親が勉強に関わりすぎると、成績が伸びないケースがよく見られます。試験で点数を取るには自分でしっかり解決出来る力をつけなければいけなくなるので、家庭で親に聞けばわかる状態を作るのはあまり好ましくありません。

小学校高学年から中学生くらいになれば、自分で参考書を調べたり先生に聞いて解決することが出来ることの方が重要です。
分からない漢字や言葉、社会の地名など調べれば分かることは、出来るだけお子さんの力で調べさせるようにしてあげてください。

お子さんが分からないからと、家庭学習をしないで諦めてしまっているような場合は、好きな教科の勉強や、漢字の練習や計算など、短時間でいいので、勉強したと言う達成感を与えてるようにしましょう。

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