小学1年生の算数でつまずきやすいのが、8+5のように答えが10をこえるたし算です。指を折って数えれば答えは出せても、数字が大きくなるとミスが増えたり、時間がかかったりします。
「もう1年生なのに、まだ指を使っている」と心配になる親御さんも多いのではないでしょうか。ここでは、指を使わなくても計算できるようになるために、家庭でできる「10のまとまり」を作る練習を紹介します。
なぜ指を使うと計算が苦手になりやすいのか
指で数える方法は、数が小さいうちは間違いが少なく、お子さんにとって分かりやすいやり方です。しかし、繰り上がりの計算になると、指の本数だけでは対応しきれなくなります。8+5のような問題では、8本の指を出したあとに5を数え足す必要があり、途中で数を数え間違えることも増えてきます。
繰り上がりのたし算は「10のまとまりを作って考える」ことがねらいになっている単元です。指で1つずつ数える方法のままでは、この考え方が身につかないまま、数字だけが大きくなっていきます。まずは、10のまとまりを目で見て確かめるところから始めると、指に頼らずに計算する感覚をつかみやすくなります。
家庭でできる「10のまとまり」を作る練習
具体物を使って10のまとまりを目で確かめる
おはじきやブロックなど、身近にあるものを10個用意します。8+5の場合、まず8個を並べ、そこに5個を1つずつ足していきます。10個になったところで「10のまとまりができた」ことを確認し、残りの3個と合わせて13になることを目で見て確かめましょう。
同じ要領で、9+4や7+6など、答えが10をこえる組み合わせをいくつか試してみてください。何度か繰り返すうちに、10になる直前の数の感覚がつかめるようになってきます。
おはじきや積み木でも代用できますが、10色×10個で構成された下のようなブロック教材を使うと、色ごとに10個のまとまりを目で区別しやすくなります。1個ずつバラバラに数えるのではなく、6面すべてで連結できる仕組みのおかげで、8個つなげたブロックに5個をつなぎ足していく操作がしやすく、10個になった瞬間の見た目の変化にも気づきやすくなります。
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数字を分解して考える練習に進む
具体物で10のまとまりを確かめたら、次は数字だけで同じ考え方を使う練習に移ります。8+5であれば、5を2と3に分けて、まず8+2で10を作り、残りの3を足して13にするという考え方です。
この練習では、「あと2で10になる」「あと3で10になる」というように、10になるまでの数をすぐに答えられるようにしておくことがポイントです。10になる組み合わせ(1と9、2と8、3と7など)を、口頭でお子さんに聞いてみることを繰り返すうちに答えられるようになっていきます。
くり返し練習できるプリントで定着させる
考え方が分かってきたら、同じ型の問題を何度か解いて慣れていく段階に入ります。
くり上がりのたし算の無料プリントには、10のまとまりを意識しながら解ける問題がまとまっています。1日に数問ずつでも構わないので、同じ考え方を使う機会を増やしていきましょう。

焦らず段階を踏んで進めることが大切
指を使わずに計算できるようになるまでの時間は、お子さんによって差があります。具体物で確かめる段階を飛ばして、いきなり数字だけの練習に進むと、かえって分からなくなってしまうこともあります。
指を使う場面が残っていても、10のまとまりを意識しながら数えられているようなら、それは考え方が身についてきているサインです。できないところを指摘するより、10になる組み合わせを1つでも多く答えられるようになったことに目を向けてみてください。10のまとまりを意識して計算する感覚が身につくと、この先に習うくり下がりのひき算でも、同じ考え方がそのまま役立ちます。
まとめ
小1のこの時期、くり上がりのたし算でつまずくお子さんは少なくありません。指を使うこと自体は悪いことではありませんが、次のような練習を通して、10のまとまりを作る考え方を身につけていきましょう。
- おはじきなどの具体物で10のまとまりを目で確かめる
- 8+5を8+2+3のように分解して、10を作ってから考える
- 10になる数の組み合わせを口頭で繰り返し練習する
- プリントで同じ考え方をいろいろな数字で使ってみる
いずれにせよ、お子さんのペースに合わせてじっくり学習に取り組んでいくことが大切になります。

