学習時間と教科のバランス

塾に頼らない家庭学習法

毎日の家庭学習は、各教科をバランスよく勉強していくことが大切です。特に受験生は学習量に偏りがあり成績が伸びなくなってしまうケースが多いようです。 しかし小学生でしたら、家庭学習の時間は算数と漢字、中学生は英語、数学に偏ってしまっているケースが多いようです。

 学習塾でも算数・数学や英語の講座が多く、重点的に学習することが多いようです。

 しかし、実際の定期テストや入試や全教科をまんべんなく学習することが必要となり、テスト前に慌てて勉強しても間に合わないということが多くあります。

 また、国語の読解、英語の長文読解などは、根気よく学習していかないと点数が取れるようになりませんが、家庭で継続的に学習しているお子さんは少ないようです。

 理科や社会も、小学生のうちから基本的な知識をしっかり身に付けておかないと、中学生になってから負担が増えてしまいます。学校だけ身に付いてないと思われる場合は、家庭でも学習する機会を作ることが大切になります。

 次のことに注意して、現在の各教科の学習量を一度しっかり見直してみてください。

・普段学習していない教科を学習する時間を作る

 小学生でしたら、国語の読解力をつけることは全ての教科の学習の基本となります。 しかし、家庭では漢字や簡単な学習ドリルしかやっていなく、気づいたら読解が苦手に なっているということが多いようです。  お子さんのレベルに合わせて、毎日10分くらいから、読解の問題をやってみること をおすすめします。

  理科、社会は、受験生でなければ教科書の内容を週1回くらい読み直す、簡単な問 題集をやってみる時間を作ってください。

 受験生は理科、社会も大切になってきます。算数に偏りがちですが、毎日覚える(1 0分から30分程度)週1〜2回はじっくり問題を解く(30分から1時間)よう計画 を立てましょう。

 中学生になると、教科のバランスは大切になります。塾や家庭では英語、数学しか学 習しないことも多いようですが、テスト前になると慌てて他教科の学習を始めることに なり、肝心な英数の直前学習まで不十分になってしまいがちです。

 国語、社会、理科も、週1回以上は教科書の内容を読み返し、問題集をやってみる、 重要事項を覚える時間を作りましょう。

・教科ごとの1週間の学習時間を決めてみる

 どうやって学習のバランスをよくしていけばいいか分からない場合は、とりあえず1 週間の家庭学習の時間を決めてください。

例) 算数:5時間

   漢字練習:2時間

   国語(読解):3時間

   理科:1時間

   社会:1時間

 こうすれば、算数は月曜から金曜日まで毎日1時間ずつ、漢字は毎日20分朝やる  読解は 毎日30分ずつ、 理科と社会は土日に1時間ずつやればいい とだいたいの学習時間を決められると思います。

 1日の学習時間はお子さんが集中出来る時間×2セットくらいを目安に考えてみましょ う。

 低学年でも1時間机に向かって集中出来れば、休憩を入れて毎日2時間勉強しても大 丈夫です。しかし、高学年や中学生でも30分も集中出来ないお子さんもいます。その 場合は、まずは15分の学習を2つ、必ずやると決めて続けてみてください。

 急にたくさん勉強することは出来ません。少しずつ増やしていくことが大切です。

・1つの教科をだらだら何時間も勉強しない

 以前家庭教師をしていたお子さんで、親御さんが休日に強制的に1日中勉強させてい たことがありましたが、1ページの計算問題を1時間かけてダラダラやっていただけで、 全く効果がないということがありました。

 学習に時間がかかるお子さんは長時間勉強させなければ・・・と思われる親御さんも いますが、長い時間勉強すると、余計に時間がかかるようになってしまって逆効果にな ります。

 たくさん問題を出来なくても構いませんので、時間がかかるお子さんほど、10分やっ たら終わりと時間を区切ることが大切です。

 まずは、10分で出来る量を増やしていくことを目標にしましょう。

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