お子さんの勉強を見ていると、「一度やったらそれで終わり」という取り組み方が気になることがあります。漢字も暗記事項も、一度書いたり読んだりしただけでは、なかなか頭に残りません。成績が伸びているお子さんの多くは、同じことを何度も繰り返して覚える習慣が身についています。お子さんの勉強のやり方を振り返ってみると、繰り返す習慣がついているかどうか、案外はっきり見えてくるものです。
覚えられないのは、繰り返しが足りないから
漢字やことばの意味、理科や社会の暗記事項は、一度で覚えられるものではありません。暗記が苦手だと感じているお子さんの多くは、「覚える力がない」のではなく、「繰り返す習慣がまだついていない」ことが原因であることがほとんどです。
たとえば漢字の書き取りを毎日やっていても、覚えているかどうか確かめずに次へ進んでいては、定着はなかなか進みません。「書いた」という事実と、「覚えた」という結果は、別のことです。テスト形式で自分を試しながら繰り返すことで、はじめて記憶に残っていきます。
繰り返すことに慣れていけば、覚えるスピード自体も少しずつ上がってきます。最初は時間がかかっても、根気よく続けることが大切です。
算数も「繰り返し」で解けるようになる
暗記科目だけでなく、算数にも同じことがいえます。似たような問題を何度も解いていくうちに、「この問題はこうやって解くんだ」と自然にわかるようになっていきます。特別なセンスや才能は必要ありません。類題を繰り返し解くことで、解き方が少しずつ身についていくのです。
テストで時間内に正確に解けるようになるためには、「見た瞬間に解き方が浮かぶ」くらいまで繰り返すことが必要です。遠回りに思えるかもしれませんが、これが一番確実な方法です。
また、算数は解答を見て「そうか、なるほど」とわかった気になるだけでは力がつきません。解き方を順番に自分の言葉で説明できるくらいまで理解して、はじめて「身についた」といえます。間違えた問題は必ずやり直し、解き方を自分のものにしていきましょう。
家庭で取り組む繰り返し学習の基本
繰り返し学習の基本は、次の4つです。
漢字は完全に覚えるまで何度も書く
書くことは大切ですが、ただ回数をこなすだけでは不十分です。正しく書けるかどうか、テスト形式で確かめながら進めましょう。書けなかった字、迷った字は、そこだけ集中して繰り返します。高学年になると英単語も少しずつ登場しますが、同じように「書けるかどうか確かめながら繰り返す」やり方が身についていると、スムーズに取り組めるでしょう。
読みは声に出して繰り返す
漢字の読みは、目で見て覚えようとするより、声に出して繰り返すほうが記憶に残りやすいものです。毎日少しずつ声に出す時間をつくると、自然と定着していきます。
暗記事項はできなかった箇所だけやり直す
理科や社会の暗記は、全部をまとめて何度もやり直すよりも、できなかった箇所にしるしをつけて、そこだけを集中して繰り返す方法が効率的です。全部覚えるまでやり直すことを、習慣にしていきましょう。
算数は間違えた問題を必ずやり直す
間違えた問題をそのままにしておくのが、一番もったいない勉強です。なぜ間違えたのかを確かめて、もう一度自力で解き直す習慣をつけていきましょう。同じ問題を何度もやり直すうちに、解き方がしっかり身についていきます。
応用問題は基本が固まってから
繰り返し学習で基本事項がしっかり身についてきたら、次は応用問題や演習問題に取り組みます。基本が定着していない段階で難しい問題にあたっても、なかなか解けるようにはなりません。難問に取り組む前に、教科書レベルの問題を確実に解けるかどうかをまず確かめてみてください。
焦って先へ進もうとするよりも、基本をしっかり固めることを優先する方が、結果的に成績の伸びも早くなります。
繰り返す習慣はいつからでもつけられる
繰り返し学習は、小学生のうちから身につけておくと、中学・高校での勉強にもそのまま活きてきます。覚える量が増えても、繰り返す習慣があれば対応できる力がつくからです。
はじめは「面倒くさい」と感じるお子さんもいるかもしれません。そういうときは、できなかったものが少しずつ減っていく様子を一緒に確かめてあげると、達成感を感じやすくなります。できた問題には印をつけたり、覚えたカードを別の山に移したりと、目に見える形で進み具合がわかるような工夫をしてみてください。
繰り返すことが当たり前になれば、勉強に対する自信も少しずつついてくるものです。
まとめ
繰り返し学習は、特別な方法ではありません。できなかったことをもう一度やり直す、全部できるまで続ける、というシンプルな積み重ねです。お子さんの勉強の様子を見て、「やりっぱなし」になっていないかどうか、ぜひ確かめてみてください。
繰り返す習慣が身につくと、覚えるスピードも上がり、テストの結果にも表れてくるでしょう。焦らず、根気よく取り組めるよう、親御さんも長い目で見守ってあげてください
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